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Eudora-J1388r4.sit
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1.3.8.8r4(J15) README
next >
Wrap
Text File
|
1997-12-09
|
30KB
|
534 lines
(Eudora-J 1.3.8.8r4(J15) README) 1997.12.9
※※※ 英語版 Eudora 1.3.1 との相違について ※※※
●クリエータの変更
Eudora-J 1.3.8.7 からは、(株)クニリサーチインターナショナル(商品版Eudora
Pro 日本語版の開発元)からの申し入れもあり、商品版のEudora Proとのリソースの
ぶつかりを避けるためにクリエータを変更しています。オリジナルのクリエータは、
CSOm ですが、現在の Eudora-J のクリエータは CSOn です。(CSOが付いていますが、
イリノイ大学とは関係ありません。私個人で取得したクリエータタイプです。)
バージョン 1.3.8.6 以前に使っていた「電子メール設定」や書簡箱などの他のファイ
ルを引き続き Eudora-J 1.3.8.7以降で使用するには、クリエータの変更が必要です。
(ただし、旧バージョンで作成したメッセージのうち送信簿にあるメッセージの一部
は開いた際にヘッダがずれます。具体的には、Attachments: にあった内容が
Reply-To: に現れます。)
1.3.8.6 以前からの移行で一番大事なのは、「電子メール設定」ファイルです。
ResEditで電子メール設定ファイルを開き、新規に'CSOn'リソースを作り、'CSOm'
リソースのID=1の内容と同じものを'CSOn'リソース内に作成します。(やはりID=1)
その後、「電子メール設定」ファイルのクリエータを'CSOm'から'CSOn'へ変更し、
元からあった'CSOm'リソースを削除します。
操作メニューの「設定変更...」と「スイッチ...」の設定をやり直す程度のことなら
苦にならないのでしたら、一度、Eudora-J 1.3.8.7 を起動して該当の電子メール設
定ファイルをファイルメニューから開き、一旦Eudora-Jを終了し、そしてResEditで
'CSOm'リソースの削除とクリエータの変更をします。
署名綴りや受取人リストも設定し直すつもりなら、Eudora-J 1.3.8.7を起動してでき
た「電子メールフォルダ」の中に、旧バージョンで使っていた、ニックネームファイ
ルや書簡箱(.tocも含め)を入れ直してください。(つまり「電子メール設定」以外
は全て旧のものと入れ替える。)Eudora-J 再起動後に、ニックネームの編集と署名
綴りの作成をおこなってください。
このように他の書簡箱類については、そのファイルをダブルクリックしない限り、
1.3.8.7で使用可能ですのでクリエータの変更はしなくてもいいのですが、万全のた
めにクリエータの変更をすることを御薦めします。ファイルのクリエータの変更は数
種類のツールが存在しているようです。お好きなものを使ってください。
初期設定フォルダに入っているEudora-J 1.3.8.6以前のプラグインファイルは全て削
除してください。同じプラグインファイルの名称であっても、Eudora-J 1.3.8.7 用
のものとはクリエータも違いますし、多くのものは内容も違っています。自分で作っ
たプラグインファイルがある場合には、クリエータを'CSOn'に変更してください。
●第三の設定画面について(1.3.8.8)
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定ダイアログを設けました。
ここでは、引用符の指定、画面スクロールキーの指定、メッセージの分割関連の指定、
行の折り返し位置の指定、POP/SMTPポート番号の指定などができ、これら一式のプラ
グインを作成できるようになっています。
1.3.8.8r3で追加された設定は、タブの桁、Reply-To:のデフォルト、メッセージ毎に
止まるスイッチ、標題等の漢字無変換スイッチ、書簡箱リストを色付きスイッチです。
●Internet Configの'GURL'対応(Apple Event対応:1.3.8.8)
1.3.8.8からは、Internet Configが発行する'GURL'イベントに対応しました。mailto:
のURLヘルパーアプリケーションとしてEudora-Jを指定できます。
●書簡箱のリストウインドウの内容
1.3.8.8からは、書簡箱のリストウインドウの内容をタブ区切りでテキストファイル
へ書き出すことができるようになりました。リストで何も選択されていない状態でファ
イルメニューの「保存」を実行します。
●デフォルトで使用するファイル名
オリジナルの英語版Eudora 1.3.1でデフォルトとなっているメールボックスファイル
(Eudora-J では書簡箱ファイルと言う)などは、日本語化したEudora-J 1.3.5 のも
のとは多少異なっています。デフォルトで使用するファイル名の違いは、
Eudora 1.3.1 Eudora-J 1.3.5
In 受信簿
Out 送信簿
Trash ゴミ箱
Eudora Settings 電子メール設定
Eudora Nicknames 電子メールニックネーム
Eudora Folder 電子メールフォルダ
となっています。プラグインファイル「original file names」を使用するとオリジ
ナルのファイル名を使用することになります。(メニューやダイアログボックスは日
本語のままです。全ては英語版仕様にするには、「original file names」ではなく
JEプラグインを使います。)
●アイコンバーの変更
送信メッセージ編集用ウインドウの上部に、諸設定をおこなうアイコンバーが表示さ
れますが、このアイコンの形状、数、操作方法が変更されています。
左から、
・優先度のポップアップ 変更なし
・署名 印鑑のアイコンになりポップアップメニューで署名綴
りを選択できます。アイコン部分だけのクリックでし
たらメッセージに選択されている署名綴りの署名を追
加するか否かの切り替えとなります。署名を追加する
場合はアイコンにチェックマークが付きます。
・ワードラップ アイコンが若干変更になっただけ
・タブ アイコンが若干変更になっただけ
・コピーを送信簿保管 アイコンが若干変更になっただけ
・テキストもBinHex変換 アイコンが若干変更になっただけ
・MIME MIMEの単独アイコンにしました。漢字変換が何であ
れMIMEヘッダのオン/オフを設定できます。
・オプション びっくりマークのアイコンを追加しました。このアイ
コンはポップアップになっており、「配達証明付き郵
便」、「受領証付き返信」、「標題等の漢字無変換」
と「半角カナを通す」のオプションを指定することが
できます。どれかのオプションが指定されている場合、
アイコンにチェックマークが付きます。
「Quoted-Printable」と「Base64 encoding」の機
能はまだ使用できません。
それぞれの機能の詳細については、マニュアルおよび以下の項目を参照ください。
● Eudora-J の漢字変換について
Eudora-J の漢字変換は、メッセージにJISコードが使用されているものとしておこなっ
ています。
マッキントッシュで使用している漢字コードが SJIS ですので JIS<-->SJIS 変換が
基本となっています。
・受信時
Eudora-J 1.3.8は POPサーバーからメッセージを受信する際にストリーム中
に下記の文字列がある場合に変換を施します。
ESC-$-@、 ESC-$-B または ESC-$-(-B の文字列があると、これに続く
文字列を JIS漢字コードと判断し SJISコードへの変換をします。
ただし、 ESC-(-J または ESC-(-B の文字列があらわれた時点で漢字変
換を終了します(JIS-->SJIS 変換)。この JIS-->SJIS 変換の時に ESC
文字がシステム(主に海外でのマシン)によっては欠落したり ^ と [ の
2文字になったり、あるいは ¥,1,B の3文字になったりすることがありま
すが、このようなメッセージの受信も可能となっています。(プラグイン
ファイル「detect ESC」を使用します。ESC 文字の変換パターンの追加を
「detect ESC」に施すことも可能ですが、その際に、1パターンは9文字
以内の制限となっています。「detect ESC」を使用しない時は、この機能
は働きません。)
また、MIME変換に対応しており、受信メッセージのヘッダや本文にMIMEエ
ンコードされている文字列があれば、これを自動的にデコードします。具体
的には、「中田 了」は =?ISO-2022-JP?B?GyRCQ2ZFRCEhTjsbKEI=?=
のようにBタイプのエンコードとなりますが、これを 中田 了 に戻しま
す。文字化けではありませんので、このような文字があるメッセージを受
信されても問い合わせはご遠慮ください。(^^) =? と ?= に挟まれた文字
列が判断の目安になるでしょう。Eudora 1.4 から発信された日本語メッ
セージでは、Qタイプでエンコードされたヘッダや本文になっています。
受信時の漢字コード変換は、JIS-->SJIS 変換が基本ですが、SJIS または
EUC漢字コードのメッセージを受信した場合も読めるようにしています。つ
まり、受信したメッセージで使用されている漢字コードが JIS,SJIS,EUCの
どれであるかを自動判別するようにしてありますが完璧ではないでしょう。
このような変換をおこなったメッセージを書簡箱に格納します。このため、
オリジナルの英語版では可能なunix側の ~/mbox と入れ替えて使用すること
は、ヘッダ部分に漢字を含んだメッセージとなるので不具合を起こすかもしれ
ません。(漢字コードの変換やMIME変換を実行してから移動するとよい)
本文についても同様で、マック側ではメッセージはSJIS コードに変換されてい
ます。
・送信時
Eudora-J からメッセージ送信時の漢字コード変換のデフォルトは SJIS-->JIS
となっています。2バイトコードへの切り替えは、ESC-$-B、1バイトコードへ
の切り替えは、ESC-(-B となっています。1バイトコードとして JIS Romanし
か理解できない電子メール利用者へ Eudora-J からメッセージを出すにはSTR#
リソース ID=1000のString 89 を B から J に変更するかこれに相当する STR
リソース ID=1089を使ったプラグインファイルを使用してください。これによっ
て1バイトコードへの切り替えは、ESC-(-J となります。プラグインファイルは
KT7.1では初期設定フォルダ内へ、System6.0Xではシステムフォルダへ入れてか
ら本ソフトを起動することによって利用可能となります。
From:,Subject:,To:,Cc:,Bcc:に日本語が使われている時で、「MIMEヘッダ変換」
がオンになっているときはこれらのヘッダをISO-2022-JPのB形式でエンコード
します。
EUC、SJIS漢字コードのメッセージ送信については、STR#リソース ID=1000 の
String 81 を EUC または SJIS という文字列に変更することで可能ですが、
このようなメッセージがインターネットへ出ていかないようにしてください。
組織内での標準使用漢字コードが JIS以外であって、インターネットへ出る段階で
漢字コードの変換をおこなっているようです。
なお、現在の漢字コードが何になっているかはアバウト画面でわかるようにしてあ
ります。
・漢字変換,MIMEヘッダ変換,半角カナオプションと送信メッセージの関係について
送信メッセージの本文部分は指定の漢字変換がなされて送信されますが、ヘッダ
部分に違いがあります。デフォルトはMIME・オン,半角・オフです。それ以外は
日本語を含む場合インターネットメッセージとしては不適当なものとなりますの
でローカルサイト内での使用に留めるか、インターネットに出るまでのどこかで
ISO-2022に変換する必要があります。
MIME・オン MIME・オフ 半角・オン 半角・オフ
JIS 漢字変換 1,3 2,4 6 5
EUC,SJIS変換 1,4,8 2,4 7 7
1.ヘッダに日本語がある場合、そのヘッダをMIMEヘッダ変換をして送信する。
半角カナの文字もMIMEヘッダ変換されるので送れる。
2.ヘッダに日本語がある場合、そのヘッダを指定の漢字変換して送信する。
3.MIME-Version: 1.0 のヘッダがつく。
4.MIME-Version: 1.0 のヘッダはつかない。
5.Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp のヘッダがつく。
6.Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp のヘッダがつかない。
7.半角カナオプションのポップアップメニューアイテムを選択できないし、
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp のヘッダがつかない。
8.STR# ID=8800 の String 6 で Content-Type: text/plain; charset=X- が定
義(最初の文字がスペースの場合は除外される:デフォルト)されていれば
MIME-Version: 1.0 のヘッダとともにつきます。X-EUC,X-SJIS ともに当事者
どうしでプライベートに使用するものです。どちらの漢字コードもインター
ネットメッセージとしては不適当なものですので、もしインターネットに出て
行くものであれば、ローカルサイト内のどこかで漢字変換を施すことになるの
でしょうが、その際に本文だけではなく、このヘッダも変更されなければヘッ
ダでの宣言している本文の文字セットと実際の文字セットが異なることになり
ます。この漢字変換とヘッダの書き換えをおこなわないサイトではcharset=X-
を付けないほうが良いと思います。1.3.8(J13) では、これを選択できるよう
にしました。
*charset=iso-2022-jp を理解できなくてメッセージを読めないリーダを使って
いる海外の方へ、英文のみのメッセージを送る場合は半角カナに相当する文字を
使っていようといまいと半角カナオプションをオンにすると良いでしょう。 JIS
漢字変換以外の漢字変換を使っている場合は半角カナオプションのオン/オフは
関係なくなりますが、8bit目が立っている文字は結局は届かないと思われます。
●行の折り返しについて
オリジナルでは、ワードの区切りをスペースで判断しています。Eudora-J では全角
文字が含まれている行の場合、折り返し位置(デフォルトでは76文字)で改行を挿入
します。ただし、この位置が全角文字の2バイトコードの中間であった場合はその一
文字前のところで折り返されます。このような仕様のため、もし76文字目が1バイト
ローマン文字であっても単語の境を考慮せずに改行が挿入されてしまいます。
行中に全角文字がない場合はオリジナルと同様の動作をします。
折り返し位置は STR# ID=7400,String 19 を変更するか、オプションキーを押しなが
ら操作メニューの「設定変更...」もしくは「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定
画面で変更可能です。(1.3.8.8)
行の連結動作時(オプションキーを押しながら編集メニューの「選択範囲を折り返す」
を実行した時やテキスト保存する際に「段落を推定する」をチェックした際の動作)
には全角文字が連続していてもオリジナルの英語版同様に半角スペースが入っていま
したが、1.3.8.8からはこの余分な半角スペースが入らないようにしました。なお、
行頭が全角のスペースである場合は行の連結をしません。
また、1.3.8.8r3からは、行を折り返し時に禁則処理をおこなうように対処しました。
ぶら下がり型の禁則文字は STR# ID=9400 で、追い出し型文字は STR# ID=9600 で定
義されたものになっています。(定義文字の追加・削除は自由です。)改行予定位置
にぶら下がり型の禁則文字が2文字以上連続している場合には、改行予定位置の一文
字前で追い出します。
●リソースの変更について
メニューやダイアログ等の表示を日本語で行なうためにリソースの一部が変更されて
います。日本語化のためだけではなく、 THINK C への移植に伴うものもあります。
したがって、オリジナルの Eudora 1.3.1 のリソースと入れ替えしただけでは日本語
を通す英語版(JE版)を作ることはできません。添付の JE13 Plug-in を参考にして
ください。
また、Eudora-Jでの機能追加のために追加されたり削除されたリソースもあります。
STR# ID=8800の変更はしないでください。
STR# ID=3200 にある message と in-reply の文字列を設定しないでください。
(1.3.8.7)
●メニューアイテムの変更
1.3.8.7からは、ファイルメニューの「後ろへまわす」アイテムを窓メニューのトップ
へ移動しました。
●ヘッダ、フッタに日本語を含む印刷フォントについて
印刷の際のフォントは操作メニューの「設定変更...」で行なえますが、印刷時のヘッ
ダやフッタはオリジナル版では文字化けします。このヘッダやフッタに日本語が含ま
れているときの Eudora-J のデフォルトは本文印刷フォントとなっています。(ただ
し書式はボールドです。日本語を含まない場合はオリジナルと同じ Timesです。)
STR# リソースの ID=7000 String 22 で、この日本語ヘッダ、フッタの印刷フォント
を指定することができます。Eudora-J のデフォルトではここは空欄となっており、
印刷フォントを使用します。System J1-6.0.7 などでは中ゴシックを指定しておくの
が適当かと思います。
●操作メニューの「Ph」に関連して(1.3.8.7)
Phサーバーからの受信時に漢字コード変換をおこなうようにしました。Phサーバー
(例えば、CSO qi 3.1B7)でEUC漢字コードを使用している場合でも日本語での情報
を表示することができます。
●Phの替わりにwhois使用(1.3.8.7)
1.3.8.7からは、Phの替わりにwhoisで情報検索することができるようになりました。
このアイディアとコーディングは、seki@st.rim.or.jp さんによるものです。(感謝)
seki@st.rim.or.jp さんによるReadme
「Phの替わりにwhois使用」機能は、その名の通りPhがないのでwhoisをかわりに使っ
てアドレス検索等を行えるようにしたものです。whoisプロトコルは非常に簡素なも
のなのでUnixのシェルとかでもサーバーを用意することができます。
(UNIXマガジン1992年11月号56頁参照)
●「常時Cc:に自分宛」のスイッチ
Eudora-J 1.3.2 から新たに「常時Cc:に自分宛」というスイッチを設けています。
このスイッチがオンの場合、新規メッセージ、返事などのメッセージを送る際に自動
的に Cc:フィールドに me の文字列を設定します。"me" の動作についてはオリジナル
のマニュアルを参照してください。
●「常時Bcc:に自分宛」のスイッチ
Eudora-J 1.3.8.7 から新たに「常時Bcc:に自分宛」というスイッチを設けています。
このスイッチがオンの場合、新規メッセージ、返事などのメッセージを送る際に自動
的に Bcc:フィールドに me の文字列を設定します。"me" の動作についてはオリジナ
ルのマニュアルを参照してください。
●「常時Reply-To:を使う」のスイッチ(旧「常時Reply-To:に自分宛」)
Eudora-J 1.3.8.7 から新たに「常時Reply-To:に自分宛」というスイッチを設けてい
ます。
このスイッチがオンの場合、新規メッセージ、返事などのメッセージを送る際に自動
的に Reply-To:フィールドに me の文字列を設定します。Reply-To:フィールドは編
集可能な状態になっています。返信を受けるためのメールアドレスをカンマで区切っ
てここに列記することができます。
"me" についてはオリジナルのマニュアルを参照してください。
1.3.8.8r3から名称を変わった理由は、デフォルトでは "me" が入りますが、裏設定
によって Reply-To: に入るデフォルトのアドレスまたはニックネームを指定できる
ようになったからです。
●STR# ID=7200.10の使用目的変更
1.3.8.7r4から使用しなくなったSTR# ID=7200.10 を1.3.8.8r2 からはReply-To:ヘッ
ダのデフォルト値として使うようにしました。
●「常時引用元を表記」のスイッチ
引用文のヘッダは、オリジナルでは「全関係者へ返事」のモードでなければ使用でき
ません。(「全関係者へ返事」スイッチがオン、またはオフの状態でオプションキー
を押しながら「返事」を実行)
「全関係者へ返事」モード以外でも常時引用文ヘッダが付く「常時引用元を表記」の
スイッチを設けました。
デフォルトでは「At 時間, 送ってきた相手の名前 wrote:」の形式で引用文のヘッダ
が付きます。STR# ID=8200の5番目を「^0 さんが ^1ごろに「^2」の件で:」に変更す
ると、「送ってきた相手の名前 さんが 時間ごろに「表題」の件で:」となります。
Eudora-J 1.3.8.7 からこの書式に ^3 が使えるようになっています。^3 はメッセー
ジ IDです。また、書式の長さ制限が63バイトから127バイトになっています。(書式
に変数の内容をセット後には255バイト内に収まるようにしてください。)
これのサンプルのプラグインファイルが「quote header」です。
書式中の変数 ^0〜^3 の4つはそれぞれ次の事項です。
^0 相手の名前もしくはメールアドレス
^1 日付
^2 Subjectの内容
^3 メッセージID
●「配達証明付き郵便」のスイッチ
Eudora-J 1.3.3 から「配達証明付き郵便」のスイッチを追加しました。これは自分
の出したメールが相手のマシンに到着したことを知らせる返事のメールを受け取るた
めに Return-Receipt-To: ヘッダを追加するためのオン/オフです。相手がメールを
読んだ確認にはなりません。到着を知らせるメールが返ってくるのでネットワークの
トラフィックが増えます。使用の際には以上のことに留意してください。
デフォルトはオフです。
1.3.3J7 からは、送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーに一時変更のための
アイコンを設けました。
1.3.4J8 では、送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーの右端のアイコンが
ポップアップになっており、この中にあります。
●「受領証付き返信」のスイッチ
Eudora-J 1.3.8.7 から新たに「受領証付き返信」というスイッチを設けています。
このスイッチがオンの場合、「返事」の時に限り In-Reply-To:フィールドが現れ、
そのフィールドの内容は自動的に設定されます。オフの場合でも「返事」の際のアイ
コンバー右端のポップアップメニュー内に「受領証付き返信」というアイテムがあり
ますので、それでIn-Reply-To:付きの返信を出すことができます。
このIn-Reply-To:フィールドの書式は、STR# ID=8800.2 で定義されており、編集不
可能なテキストフィールドとなっています。直接編集可能なようにするには、
「Editable In-Reply-To」プラグインを使います。(STR# ID=1000,98)
書式自体の変更は、STR# ID=8800.2 で可能です。例としてメッセージIDだけの単純
なIn-Reply-To:の書式のプラグインファイルは「Simple In-Reply-To」です。
書式中の変数 ^0〜^3 の4つはそれぞれ次の事項です。
^0 相手のメールアドレス
^1 日付
^2 Subjectの内容
^3 メッセージID
書式の長さ制限は127バイトになっています。書式に変数の内容をセット後には255
バイト内に収まるようにしてください。また、RFC822にしたがったものにする必要
があります。
元メッセージの送信者が同一ドメインに所属していて、@以降が省略されたアドレス
の場合、^0 には unknown user の文字が入ります。
●「引用文に相手名」、「相手名は次候補」のスイッチ
Eudora-J 1.3.3 から「引用文に相手名」のスイッチを追加しました。引用文の行頭
にはデフォルトでは ">" (STR# ID=7000のString 9で定義)ですが、このスイッチ
がオンだと、この引用符の前に相手の名前を挿入します。挿入される相手の名前は
From:行の書式によって変わります。また、1.3.3J7からは「相手名は次候補」のスイッ
チを追加しました。このスイッチは「引用文に相手名」がオンの時のみ設定可能なス
イッチです。From:行の書式によっては次候補も同じ場合があります。
From: 引用文の行頭 次候補
nakata@asics.co.jp nakata> nakata>
nakata@asics.co.jp (中田 了) 中田> 中田 了>
nakata@asics.co.jp (中田杏実) 中田杏実> 中田杏実>
nakata@asics.co.jp (中田 杏実) 中田> 杏実>
nakata@asics.co.jp (Nakata Satoru/中田 了) 中田> Nakata>
nakata@asics.co.jp (中田/Nakata Satoru) 中田> Nakata>
nakata@asics.co.jp (Nakata Satoru) Nakata> Satoru>
nakata@asics.co.jp (NAKATA,Satoru) NAKATA> Satoru>
S.Nakata <nakata@asics.co.jp> S.Nakata> S.Nakata>
S Nakata <nakata@asics.co.jp> S Nakata> S Nakata>
S. Nakata <nakata@asics.co.jp> Nakata> Nakata>
Satoru Nakata <nakata@asics.co.jp> Satoru> Nakata>
S.Nakata/中田 <nakata@asics.co.jp> 中田> S.Nakata
●「半角カナを通す」
デフォルトでは、JIS漢字変換使用時に半角カナを含むメッセージを送信しようとす
るとエラー(1.3.3 J5 から)となります。英文での「ノ、メ、モ、ェなど」マック
のドキュメントでよく目にする文字が、この JIS半角カナに相当します。 JIS半角カ
ナは8ビット目が立っている1バイト文字となっており、メッセージを中継するマシ
ンによっては8ビット目をゼロにリセットすることがあります。インターネット向け
には使用しないのが原則のようです。
それでも半角カナを使いたい(あるいは、これに相当する8ビット英字を、知らぬ間
に使ってしまう。)かたのために「半角カナを通す」設定ができるようにしてありま
す。
1.3.4J8 では、送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーの右端のアイコンが
ポップアップになっており、この中でのみ設定が可能となっています。
半角カナを含んでいることに気付かずに送信した場合のエラーメッセージには該当す
る部分の文字列を表示するようにしましたので、そこで確認してください。
●「MIMEヘッダ変換」のスイッチ
このスイッチがオンですと、送信メッセージのヘッダ類に漢字を使用している場合は、
ISO-2022-JPのB形式でエンコードします。
1.3.4J8 では、送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーに一時変更のためのア
イコンを設けました。(「MIME」のアイコン)
このスイッチに関係なく、受信したメッセージのヘッダがMIMEエンコードされている
場合は自動的にデコードします。エンコードされている本文も受信したMIMEヘッダに
従って(charset=ISO-8859-1 であるとか Content-Transfer-Encoding:)変換さ
れますが、Multipart はサポートしていません。
●「標題等の漢字無変換」のスイッチ
1.3.8.8r3からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もし
くは「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
このスイッチは、MIMEがオンの時にSTR# ID=9800 で指定されているヘッダについて
は、漢字を含むヘッダ内容をMIMEのBエンコードしないためのスイッチです。
●スペースバー・ショートカット
1.3.8.7からは、スペースバーによるメッセージのスクロール(前方のみ)ができる
ようになりました。新着メール受信後にスペースを押すだけで次々とメッセージを読
んでいくことができます。ただし、日本語入力モードでは、スペースバーを押しても
発生する文字が異なりますので機能しません。(Roman-JISやU.S.時にお使いくださ
い)
●ESCキー・ショートカット
1.3.8.7r4からは、スペースバー・ショートカットのほぼ逆の動作をするESCキーに
よる逆方向スクロールができるようになりました。ただし、メッセージの先頭部分を
表示中にESCキーを押すとひとつ前のメッセージの先頭が表示されます。(デフォル
トでのコマンド+上矢印と同様動作。ひとつ前のメッセージの末尾部分を表示するも
のではありません。)日本語入力モードでは、ESCキーを押しても発生する文字が異
なりますので機能しません。(Roman-JISやU.S.時にお使いください)
●画面スクロールキーの変更や画面スクロールキーによるメッセージ移動の制限(1.3.8.8)
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●表示メッセージの1キー削除
メッセージ表示中にdeleteキーを押すことによってメッセージを削除することがてき
るようにしました。(メッセージリストからメッセージを選択してdeleteキーを押す
のと同様にしました。)
●「書簡箱の圧縮」を個別におこなう
1.3.4J8 からは、書簡箱の圧縮を従来通りの全書簡箱を一挙に実行する他に、指定の
書簡箱のみを圧縮することができるようになりました。操作メニューの「書簡箱の圧
縮」が階層メニューになっていますので、これで圧縮する書簡箱を指示します。
【重要】この機能変更に伴い、Eudora-Jが扱える書簡箱フォルダの階層数は 100から
80 に少なくなりました。さらに、1.3.8.8からは受取人リストの分岐数の設定が可能
となり、分岐数×2の数だけ書簡箱フォルダの階層数がさらに減ります。
書簡箱の個別圧縮によって、電子メール設定ファイルに設定されている MENU リソー
ス ID=1202 は 1242へと変更されます。ここで述べるのも変ですが、NewsAgent 1.482
をお使いの方は Eudora-J 1.3.5の MENU リソースとの関係で起動時に -109 のエラー
が発生します。(NewsAgent 1.482 の CODE リソース ID=6 の中で、3F3C04B2 を探し
3F3C04DA に変更します。)
●署名について(複数の署名綴り)
1.3.4J8 からは、メッセージの最後に追加する署名を複数個設定することができるよ
うになりました。これに関係するものは、操作メニューの「署名編集」,設定変更ダ
イアログ,送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーの署名アイコンです。
・操作メニューの「署名編集」
このサブメニューの項目は、New...,標準署名,……となっています。標準署名
を選ぶと従来の署名編集となります。New...は、新しい署名綴りを作成します。
例えば「英語署名」という名前の署名綴りを新しく作った場合にはサブメニュー
の項目に「英語署名」という項目が追加されます。
標準署名以外の署名綴りを削除する時には、サブメニューから選択する際にオプ
ションキーの押し下げとともに選択してください。(確認なしで即削除されます)
現在、選択されている署名綴りにはチェックマークがついています。
・設定変更ダイアログ
ダイアログの右下のほうにデフォルトの署名綴りを設定するためのポップアップ
があります。
・アイコンバーの署名アイコン
送信メッセージ編集ウインドウのアイコンバーにある署名用のアイコンはポップ
アップになっています。署名アイコンのみのクリックは、署名をメッセージに追
加するか否かの選択となっています。ポップアップから署名綴りを選ぶとメッセー
ジに追加する署名を一時的に変更します。この変更は、そのメッセージにだけ適
用するものです。
(参考)STR# ID=9000.1 で「標準署名」のための署名綴り名称を変更することがで
きます。
追加された署名の内容は、「電子メール設定」ファイルの Nsig リソースとして
保管されています。使用環境によっては Eudora-J の署名以外の内容を含むこと
があるかもしれません。(1.3.8.7r4から Nsig リソースになりました。以前は
TEXT リソースでしたがカレイドスコープのヘルプとのコンフリクトを避けました。
Nsig リソース自体はTEXTリソースと同じ構造ですので、ResEditで開く時にTEXT
のテンプレートを使って開くと良い。)
●インライン変換機能
1.3.4J8 からインライン変換を一部サポートしました。送信メッセージ編集ウインド
ウとテキストウインドウでインライン入力ができます。このインライン変換は、使用
システムが漢字トーク7.1 以降のときに利用できます。
また、スイッチダイアログで、このインライン変換機能をオン/オフするスイッチも
追加されています。
●ヘルプファイルを分離
1.3.4J8 からバルーンヘルプ用文字列をアプリケーションから分離してプラグインファ
イルとしました。System 6.0.7 でお使いの方には必要ありません。漢字トーク7.1を
お使いの方でヘルプを必要とされる方は、Eudora-J138 Baloon を初期設定フォルダ
内へ入れてお使いください。
●ファインダ用アイコンやアラートダイアログのストップアイコン等をカラー化しま
した。(J8版)ファインダ用アイコンを見るにはデスクトップの再構築が必要です。
●ログファイル
オリジナルではデフォルトでログファイルを作るようになっていますが、1.3.8(J13)
からはデフォルトではログを取らないようにしました。
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●プラグインファイル「POP Secure」について
これを使用すると、Eudora-J 起動後、メールの受信前に送信をおこなう場合にユー
ザの認証を先行して実行します。これによって、X-Sender: xxxxx (Unverified) の
部分で (Unverified) がつかなくなります。(あなたが正式な使用者であれば)
●サイズの大きなメッセージを分割しないスイッチ
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
以前のバージョンに付属していたプラグインファイル「Big message」は無くなりま
した。このスイッチがオンの時には、受信メッセージのサイズが大きくても分割せず
に1本のメッセージとして受信します。ただし、32KBを越えているとEudora-Jでは読
めません。書簡箱間の移動やテキストファイルへの保存はできます。
この機能のオン/オフはSTR# ID=1000の文字列60番でおこなっています。オリジナル
のEudora 1.3.1 ではリザーブされていたリソースです。
●大きいメッセージを分割する際の分割サイズの指定
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●サイズの大きなメッセージをスキップすると判定するサイズ
1.3.8.8からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もしく
は「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●タブ文字での桁
1.3.8.8r3からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もし
くは「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●書簡箱リストを色付き
1.3.8.8r3からは、オプションキーを押しながら操作メニューの「設定変更...」もし
くは「スイッチ...」を選ぶと出てくる裏設定画面で指定可能です。
●パスワード/APOPの切り替え
1.3.8.7からは操作メニューの「設定変更...」に、パスワード/APOPの切り替えボタ
ンを設けました。(従来は、リソースの変更でのみ可能だった機能です。)APOPにつ
いてはオリジナルのマニュアルを参照してください。
※※※ 既知の不具合 ※※※
・日本語で長いタイトルのメッセージを印刷しようとすると印刷できない。(アイコ
ンバー上のSubjectを修正して短くすると印刷可。)
・書簡箱リストでメッセージの優先度を変更した時に表示中の色がすぐにはアップデー
トされない。
・タブの桁に大きな値を設定すると、長いヘッダなどで行末が消えることがある。
※※※ 機能追加の要望など ※※※
・ニックネームの階層化
・引用文の行頭(">" とか "中田>")を、事前登録済みの相手の場合については自動
変更する機能
・書簡箱へ自動振り分けするための簡易スクリプトの実装
・uuencode/Multipart MIME 対応
・Apple Script,Drag & Drop,Native PPC対応
以上
中田 了